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DC - Day 5
土曜日、1人で映画を観てきました。
1人っきりで映画館に行く事って滅多にないのですが、みんな仕事で出払ってたのでどうしても観たかったので。。。
観たのは 待ちに待っていた Julie & Julia
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実在する(した)2人の女性を描いており、故ジュリア・チャイルドさんをメリル・ストリープが、そしてジューリー・パウウェルさんをエイミー・アダムスが上手く演じていました。
アメリカで フランス料理を広め、料理番組の先駆者でもあるジュリア・チャイルドさんが料理研究家になる馴れ初めと ニューヨークに働く派遣社員で30歳を前に いつもモヤモヤした気分でストレスをためていたジューリーが何かを達成させたい一心で ジュリア・チャイルドさんの料理本のレシピを全て(365日 524種類のレシピ)を実践する事をブログに記すという過程のストーリー。
ジュリアさんは2004年に亡くなってしまったため、実際にジューリーと顔を合わせることはなかったものの、ジューリーは毎日 ジュリアさんレシピのお料理を通してジュリアさんをどんどん身近に感じるようになります。
ジュリアさんにしてもジューリーにしてもご主人やお友達の理解とサポートがとても心に残りました。

そしてなんといっても嬉しかったのは なんと言っても 最近こちらで紹介した スミソニアンのNational Museum of American History(国立アメリカ歴史博物館)で見たばかりのジュリア・チャイルドさんのキッチンが 映画の中で出てきた事。。。
シアターに入って気がついたのは 観客のほとんどが40代かそれ以上の女性がほとんどだった事。笑
この映画に関して何の知識もなく観にいってもきっと楽しめるけど、ジュリアさんのレシピ本を持ってたり、彼女の料理番組を見ていた世代の人は倍くらい楽しめるんじゃないかな。

さて 家に戻ってPCの前に座ると この方のところでなんとも美味しそうな写真が。。。
それも材料が数えられるほどなので全部うちに揃ってるし~!ラッキ~!
さっき見たお料理満載の映画でお腹はぺこぺこだし、もう作っちゃうしかないでしょ~。
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麺つゆとお酢、そしてバターで味付ける“コクうま、バター照り焼きチキン丼”、あいにく我が家に常備してあった鶏腿肉は皮なしで パリッとした皮の部分が楽しめなくてちょっぴり残念でしたが、炊き立てご飯とうまくマッチして美味しかったです。
いっちゃん、ごちそうさま~。
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DC5日目の前日(4日目ですな)、いつものように朝、駅を降りてコーヒーショップに入り コーヒーを飲みながら駅前で配られる新聞を読んでたら 改造のためドアが閉ざされていたFord Theatre Museum(フォード劇場博物館)が2年ぶりに一般にオープンするという記事が目に入り、せっかくだから5日目の朝に訪れてみる事にしました。
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創立144年ほどのこのフォードシアターは故第16代大統領のアブラハム・リンカーンが暗殺された場所として有名な場所。
現在は地下が博物館になって リンカーン暗殺について その資料が展示されています。
それほど大規模なわけでもないこの劇場、当日は大統領が観劇に来るということで 満席だったよう。
リンカーン大統領はこのバルコニー席で妻と従事、そしてその婚約者と観劇中に 南北戦争に於いて南軍を苦しめた元凶はリンカーンにあると思いこみ、リンカーンを暗殺しようと計画を練っていた俳優のJohn Boothによって射殺され命を絶たれてしまったらしい。
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その時 暗殺に使われたデリンガーピストル。
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リンカーン大統領の直筆の手紙。
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リンカーン大統領といえば 奴隷解放宣言をしたり、ゲティスバーグ演説の"government of the people, by the people, for the people"「人民から人民による人民のための統治」はあまりにも有名。
このフォードシアターでは現在もミュージカルや演劇パフォーマンスが行われているそうです。

このフォードシアターを後にして、とことこ歩いて向かったのが United States Holocaust Memorial Museum(米国国立ホロコースト記念博物館)
この博物館にはホロコーストで起こった事が 写真、文章、展示品、そして映像によって観覧できます。
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靴の山。強制収容所で、収容者たちがガス室に送られる前に、「今からシャワーを浴びるのだ」とだまされて脱がされた靴が、大量に積み上げられている有様を実物で再現してある。
The boy in the striped pajamas(邦題:縞模様のパジャマの少年)という映画がふと頭に思い浮かびました。
あのストーリーはフィクションだったけど、実際に似たような事が起こっていたんだと思うと 胸が詰まってくる想いがしました。
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私、恥ずかしながらもこの歳にして ホロコーストについては 子供の頃、アンネの日記を読んだり、ヒトラーがユダヤ人を撲殺したというなんともただの浅はかな知識しか持っていなかったので 今回この博物館で見聞きした事は衝撃的だったし、自分自身がホロコーストに対してどれだけ無知だったかを思い知らされました。

ワシントンDCに観光する方は 是非足を運んでいただきたい博物館です。
あまりにも残虐な映像などはお子様達の届かないくらいの壁で囲まれているほどですが、人間が同じ人間に対してこれほどまで残酷な行為が行われたという事実とその歴史を含め 人類の教訓として知る事は大切なんじゃないかと。。。

その日は金曜日、Casual Friday(カジュアル フライデー)という事でいつものスーツ姿ではなく 少しラフな格好で仕事に出かけた夫が半日お休みを取ったとの事で 午後は一緒にスミソニアンのNational Air & Space Museum(国立航空宇宙博物館)へ。
この手は彼の方が興味深々なのです。
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夏休み中という事もあって、たくさんの家族連れ、バスで駆けつけたサマーキャンプのグループで賑わっていましたが 数百におよぶ飛行機、宇宙船、ミサイル、ロケットなどの航空関連展示品が大規模に公開されていて ハイライト ライト兄弟の1903フライヤー、スペースシップ.ワン、アポロ11号司令船、ハッブル宇宙望遠鏡のテスト機など人気があるのも納得でした。



by ziggyus | 2009-08-08 23:48 | Travel | Comments(22)

Commented by カイシャ at 2009-08-09 10:54 x
わたしもこの映画はぜひ観たいと思っていました。メリル・ストリープは大好きな女優。
DCは1週間いても足りないくらいですね。
Commented by Chico at 2009-08-09 11:58 x
この映画見てきたんだ~。私も見てみたいなぁ。
いっちゃんのレシピは本当に簡単で美味しい!私はこのレシピまだ見てなかったので、後から行ってチェックしないと!
それにしてもDCは本当に見るところがてんこ盛りね。こんなに書いてもまだあるの??っていうくらいに。
なんだか、歴史上の本でしか知らなかったものなど、実物が見れるっていうのがすごいね。
Commented by k at 2009-08-09 16:46 x
↓の絵 ルネサンスの頃・・ 学生時代に毎週美術館や
そうそう 学校が美術館となったこともあって
写真見せていただいて すごく懐かしくなりました(^・^)
ピカソ展なんかもありましたが
未だに理解できない絵なんですよ 私には
初期のものはすごく素敵な絵が多いというのに・・なんて

わーー美味しそうな照り焼き丼ですね~
ご飯大好きなのでついつい食べたくなってしまいます
今食べれないんですよね~orz ダイエットで食べれないわけではないんです うーーーご飯 食べたいよー (ToT)

靴・・なんだかすごいですね~
これよりもっとひどいことがあったでしょうし
そう考えると なんだか・・・

知覧の特攻隊のあの場所の見学も出来なかった私
怖い 知らない方が・・・なんて思っていましたが
今はちょっと考え方が変わってきた気がします
知らなきゃいけないなぁと。
Commented at 2009-08-09 17:20
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by アリス at 2009-08-09 19:50 x
メリルストリープさんジュリアさんに似てる!
アメリカにもそんなブロガーがいるんですねぇ。私も見てみたいです。身の回りで料理好き料理上手なアメリカ人女性は少ないですが、私も料理は大好き、そして手作り食は大切だと思っています。
戦争は本当にいやですね。ぶつぶつ文句を言うぐらいで何もできていない私ですが、どんな理由があっても殺し合いは絶対にいけないと強く思っています。
日本も終戦記念日でした。
Commented by ziggyus at 2009-08-10 05:19
☆ カイシャさん ☆
カイシャさんもJulia Childさん、よくご存知じゃないですか? 
メリル・ストリープさん、声とかしぐさとか表情とか、本当によくジュリアさんを研究なさったんだろうなぁと思うほどでした。
DCはじっくり見て回るなら1週間では足りないと思います。また機会があれば行きたいです。
Commented by ziggyus at 2009-08-10 05:26
☆ Chico ☆
この映画、よかったよ~。
ちょっと涙ぐんだり、笑ったり。。。
前よりもJulia Childさんの事が好きになったかも。
いっちゃんのレシピで作った照り焼き丼、美味しかったよ~。皮付きの鶏腿肉だともっとよかったはず。
ホロコースト博物館はね、結構衝撃的だった。ドイツだけの話だと思ってたらヨーロッパ全域に渡ってだったり、実際は対象になったのがユダヤ人だけじゃなかったとか、この歳になって自分のあまりの無知さを反省。
Commented by ziggyus at 2009-08-10 05:34
☆ Kさん ☆
確かにピカソの絵は 私も初期のシンプルな1本線で描いた様な絵が好きです。
でも 本物を目の前にすると 抽象的な絵も迫力を感じました。
照り焼き丼、こってりして、ご飯が進んで困ります。笑
戦争で起こった事って このホロコーストに限らず、あまりにも悲惨で目を反らせたい事ばかりだけど、でもしっかり自分の目で見て、耳で聞いて、事実を確認して それを次の世代にもしっかり平和の大切さを教えていかなくてはいけませんよね。
Commented by ziggyus at 2009-08-10 05:39
☆ 2009-08-09 17:20 の鍵コメさま ☆
鍵コメさまも お料理上手だから この映画はとても楽しめると思います。上映になったら是非見に行ってほしいなぁ。
なんせ、お料理がいっぱい出てくる映画を観たすぐ後だったのと、お昼を食べてなかったせいもあって、記事中の写真を見てすばやく実行!!笑 美味しかったですよ~!
NYでしたら Amtrakで簡単に行けちゃうDCも是非お勧めします。お子様達が楽しめる博物館も多いですし、美術館も規模が大きくて見ごたえありです。スミソニアン万歳!です。笑
Commented by ziggyus at 2009-08-10 05:46
☆ アリスさん ☆
アリスさんもJuliaさんの料理本を持ってらっしゃるようなのでJulieさんのように全部試して見たら。。。(ってひと事だから何とでも言えちゃいますよね。笑)
私の知るアメリカ人は結構お料理上手・好きの方が多いです。まぁ、日本の奥様方達のような手間は掛かっていないんですけどね。 このブログの右側(Favoriteの部分)にFoodgawkerのリンクをご覧ください。結構な数のお料理ブログ、参考になっています。
Commented at 2009-08-10 11:25 x
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Commented by Sissy at 2009-08-10 15:56 x
フォード劇場博物館とホロコースト記念博物館は子どもたちと必ず行ってみたいです。
私も詳しくはないので、子どもたちと一緒に学べればと思います。

ご飯が進むと困るけど、私もチキンのレシピはチェックしてきました(笑)
Commented by kay at 2009-08-11 02:50 x
一人で映画観に行けるなんて凄いです。
でも 絶対に観たい作品でしかもお料理となったら私も行っちゃいそうです。(笑)
Juliaさんのコーナー以前は、ありませんでした。残念!
日本では、余り知らない出来事をアメリカで実際を知り心痛めました。 目を背けずに真実を知ることは、本当に大切ですよね。
日系人慰霊碑を始めて見た時にも慰霊碑なのにも関らず心が引き裂かれる思いでした。 
DCは、車で15分距離だったので週末よくお散歩がてらに行ってました。 うちのダンナも懐かしく写真を観ながら感激してました。

Commented at 2009-08-11 04:24
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Commented by Sanae at 2009-08-11 10:25 x
楽しそうな映画ですね!日本でも公開されるかな~。ぜひ見たいです。チェック!チェック!情報をどうもありがとうございます♪

歴史事件に関する博物館は各地にいくつもあるのですね。教科書の文字で勉強するだけでは分からないことも、博物館などで資料を見たりすると、いろんな感情が揺り動かされて、心に残りますね。

バター照り焼きチキン丼も美味しそう!器も素敵です。
Commented by chiblits at 2009-08-12 05:31 x
私もこれは絶対に見たい映画です!
残念ですね~Juliaさんが生きていたら絶対に対面できているでしょうに。
Commented by ziggyus at 2009-08-12 09:07
☆ 2009-08-10 11:25 の鍵コメさま ☆
はい、メールいただきました。
お返事もさせてもらいましたよ~。
久しぶりなので是非!という気持ちでいっぱいです。
実現できたらいいのですが。。。様子をみたいと思います。
鍵コメさまも めいいっぱい楽しんでね。
Commented by ziggyus at 2009-08-12 09:13
☆ Sissyさん ☆
お子さま達にとってはきっと スミソニアンのAir&Space、American History,そしてNatural Museumは楽しみながら学習できるよい機会になると思います。
ホロコースト記念館の方もいろいろと衝撃的な画像などもありますがそれは小さなお子さんが見えないように工夫されていますし、1階には子供用のコーナーも設けられてなかなかよく思慮されていると感じました。
こってり照り焼き丼、美味しかったですよ~!Sissyさんならささっと出来ちゃいそうでしょ。
Commented by ziggyus at 2009-08-12 09:26
☆ Kayさん ☆
Juliaさんは2004年にお亡くなりになる前の2001年頃にご主人のPaulさん(だったかな?)と彼女の自宅キッチンの全てをスミソニアンに寄付する事にしたそうです。
Kayさんが博物館に行かれたのがきっとその展示が始まる前の2002年以前だったのでしょうね。
DCはもっと混雑してるかと思ったら 思いの他 しっかりきれいに管理された公園や道路が多くて緑が多いのが印象的でした~。
DC歩き、もうちょっと続きます。Kayさんにまた懐かしい思い出を呼び起こせるかな?
Commented by ziggyus at 2009-08-12 09:34
☆ 2009-08-11 04:24 の鍵コメさま ☆
いえいえ、こちらこそ、そちらにコメントを残し始めたのはごく最近からですが結構前々からそちらの記事は毎日のように読ませていただいていましたので 随分勝手に親しみは感じておりましたよ~。笑
鍵コメさまのところは超がつくほどの人気ブログなのに こちらに寄ってもらえるだけでもありがたいですよ。
私の方こそ、どうぞこれからも仲良くしてくださいな。
いつか日本で、いや、ラスベガスで、いやいやそちらの方ででも会える日がやってくるといいですね~。
Commented by ziggyus at 2009-08-12 09:57
☆ Sanaeさん ☆
Sanaeさんはアメリカ滞在中にJulia Childさんのお料理のショーをテレビで観た事があるかな?
まぁ、別に彼女の事を知らなくても充分楽しめる映画だと思います。日本でも公開されるといいなあ~。
ホロコーストに関しては教科書に記されているのは ほんの一部に過ぎないし、実際にこうやって手記や生存者の記録を見たりしていると しっかりこういう記録を学習して次の世代にも受け継がないといけないのだなぁと感じています。
Commented by ziggyus at 2009-08-12 10:10
☆ Chiblitsさん ☆
Chiblitsさんはアメリカでの生活もとても長く、Juliaさんのお料理番組もきっとよく見てらっしゃったのではないかと。。。
この映画によるとJuliaさんは亡くなられるちょっと前にJulieさんのブログの存在を知っていたとの事。でもそれほどJulieさんが崇拝しているにも係わらず Julieさんへの感心を持つことなくお二人の対面も叶わなかったようです。
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